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奈良のニュース
奈良文化財研究所 大規模地震の痕跡データセットを公開へ
2025.01.15 18:46

 全国の遺跡の発掘調査などで見つかった過去の地震の跡などを奈良文化財研究所がデータにまとめホームページで公開すると発表しました。防災・減災などでの活用が期待されます。

 全国各地の遺跡の発掘調査などでは、地割れや液状化などの大規模な地震の跡が見つかることがあります。しかし、こうした成果は、データベースに一部が掲載されるのみで、限定的な公開に留まっていました。


 奈良文化財研究所では全国13万1972件の発掘調査報告書から地震・断層・液状化の記載があるものを精査し、地震の跡が確認された1670地点のデータをまとめました。


 公開されるのは都道府県ごとに遺跡名、調査年次のほか、液状化などの確認された地震の跡、その被害が発生した過去の地震の名前などです。また、緯度と経度の地点情報と地図アプリの活用で地質学とも連携した研究が可能となり、災害の実態の把握につながるといいます。


 東日本大震災以降、発掘調査の現場では災害の痕跡をより意識するようになっているといい、奈良文化財研究所では今後もデータ量を増やすとともに、ハザードマップの見直しなど幅広い活用を期待しています。


奈良文化財研究所 埋蔵文化財センター・村田 泰輔主任研究員

「自分の足元が、どういう災害が今までにあったのかということを理解していただくことがなにより重要で、それは皆さんの財産・生命を守るうえで非常に重要なことになります。それが例えば学校教育にも波及していくとなお良いと。一般の人たちにとっては、まさに生活に関わる話として活用できるかなと考えています。」


 「大規模地震の痕跡データセット」は1月24日から奈良文化財研究所のホームページで公開される予定です。