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ユネスコ無形文化遺産 十津川村武蔵で5年ぶりの「大踊」
2024.08.16 18:34
2022年ユネスコの無形文化遺産に登録された「風流踊」の1つ、「十津川の大踊」が15日まで行われました。
「風流踊」は華やかな、人目をひくという「風流」の精神を体現した民俗芸能でその起源は中世までさかのぼるといいます。ユネスコの無形文化遺産に登録された「十津川の大踊」は村内の小原・武蔵・西川の3つの地区で盆踊りの中に受け継がれてきました。14日、普段は静かな旧武蔵小学校の校庭に、大きな踊りの輪が出来上がりました。武蔵地区ではまず、民謡にフリをつけた「馬鹿踊」から始まり、踊り手は両手に持った扇を優雅に操ります。
新型コロナ、そして去年は台風の影響で中止となったため、この日は5年ぶりの開催。「馬鹿踊」だけで例年よりも多い約30曲を披露しました。
参加者は―
「久しぶりに戻ってきたから嬉しいですね」
「張り切って踊っています。最初さえ分かれば、あとは思い出すので」
そして午後11時30分ごろ、待ちに待った「大踊」が始まりました。最初は太鼓打ち、踊り手、笹竹に吊るした灯籠が横一列に並びます。
ゆっくりとしたリズムで踊り次第に櫓を中心にした輪ができ始めます。武蔵地区では例年、都市と村落の連携を学ぶ大阪公立大学の学生が参加しているのが特徴で踊りの継承などに一役買っています。
「大踊」の後半は囃子と太鼓だけの「せめ」。動きが一気に激しくなりクライマックスを迎えます。
大阪公立大学の学生
「昔からある伝統をこうやって引き継いでいくっていう考えも素晴らしいと思いますし、初めてさせていただいてすごく楽しいので、はい、これからも盆踊りを続けていけたらなと思っております」
武蔵踊保存会 平瀬肇万 会長
「4年から5年間は(中止で)出会いがなかったですね。今年はよかったです。「大踊」これだけはもうどうしても守っていきたい。もうそればっかり毎日思っています」
5年ぶりに村の内外から多くの人が集まった武蔵の「大踊」。出会いの大切さを胸に未来へ新たな一歩を刻みました。
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