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国の文化審議会「飛鳥・藤原」を世界遺産推薦候補に選定
2024.09.09 19:02
国の文化審議会は9日、「飛鳥・藤原の宮都」を2026年の世界遺産登録を目指す推薦候補に選定しました。
「飛鳥・藤原の宮都」は、天皇の宮殿跡である飛鳥宮跡や藤原宮跡、極彩色の壁画で知られる高松塚古墳などあわせて22の遺跡などで構成され、6世紀末から8世紀初めに東アジアとの交流や中央集権体制を採用した国づくりが行われたことを示す貴重な遺産とされています。
国の文化審議会が世界文化遺産の推薦候補に選んだことを受けて明日香村では、役場に懸垂幕を掲げ悲願達成に一歩前進したことを祝いました。「飛鳥・藤原」をめぐっては2007年にユネスコの暫定リストに記載されたものの、去年の文化審議会では「保護措置が十分ではない」「海外の専門家へのわかりやすい説明」などが課題としてあげられ、県や地元の自治体では史跡の範囲拡大などの課題の解消に取り組んできました。暫定リスト登録から17年、ようやく政府からユネスコに推薦書を提出する段階までこぎつけました。
山下知事
「平成19年以来の長い努力が実り、そして職員や我々の努力も報われて大変喜んでおりますが、あと2年間気を引き締めて頑張ってまいりたい。国内外からこの飛鳥・藤原を訪れた皆さんが、さすがに世界遺産だなと、来て良かったなと、もう一回来たいなと思ってもらえるようなハード・ソフト両面からの取り組みが必要。」
政府は2025年2月1日までにユネスコに推薦書を提出し、順調なら2026年夏に開かれるユネスコ世界遺産委員会で正式に登録が審査されます。なお県などがつくる協議会はこれまで名称を「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」としていましたが、文化審議会での議論を経て「飛鳥・藤原の宮都」に変更していたことを明らかにしました。
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