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奈良のニュース
独自 自民党総裁選 高市早苗氏に聞く
2024.09.06 18:41

 経済安全保障担当大臣の高市早苗さんは奈良テレビの単独取材に応じ自民党総裁選に立候補する意向を示しました。


 奈良2区選出の衆議院議員・高市早苗さん。高市さんは当選9回。これまで総務大臣や自民党政調会長などを歴任し、2022年からは経済安全保障担当大臣を務めています。地元局だから特別にということで、9月3日、奈良テレビだけにひとあし早く自民党総裁選について語りました。

――自民党総裁選への思いを聞かせてください。

高市さん

「まもなく出馬記者会見そして政策発表記者会見を行います。もうまっすぐに政策を訴えて戦ってまいります。」


――本当にいま自民党の存在意義自体が問われる中だと思います。自民党に求められているもの、そして総裁に求められているものとはどのように考えられていますか。

高市さん

「それはやはり自民党をもう一度、国民の皆様に信頼していただける、強い党にしていくことだと思っております。きっかけはやはり政治資金の不記載問題であったと思います。確かに会計責任者が一生懸命通帳や帳簿を見ながら記載しても記載漏れっていうのは出てまいりますけれども、その場合はすみやかに訂正をしてきっちりと説明をするということを繰り返す、これは大事だと思います。だけれども、例えば皆様の税金からいただいているもの、これは国会議員がお金集めに走り回ることなく政治活動ができるようにということで、政党助成金の制度。これは全額自民党に入ります。そういったお金の使い道なんですけれども、いまでしたら、幹事長であったり経理局長、ここで一括してお金が使えるようになっている。ここがやはりみんなが困ってしまっていることではないかと思いますので、会計の専門家も入れて、必要な予算組みをして、公平に分配をすると。そしてまた堂々と公開できる、公正なチェックをするということで、やっぱりこれは抜本的に改革をしないといけない部分だと私は考えています。」

――そして高市さんは今回の総裁選、2度目のチャレンジとなるかと思います。前回は安倍元総理の支援を受けて支持を広げられたかと思います。今回は本当にたくさんの方が出馬表明をされている。そんな中高市さん、どのように戦っていかれますか。

高市さん

「たくさんの方が自分が国家経営を担いたい、そういう思いを持って立候補されるというのはすごいことだと思います。私は日本列島を強く豊かにと訴えてまいりますけれども、まっすぐに自分の政策を訴えていきたいなと思っています。」


 ではまず、経済政策についてです。2021年の総裁選の際には、アベノミクスを発展させたその名も「サナエノミクス」を掲げていた高市さん。今回はー。

高市さん

「基本的な考え方はそう変わっていません。金融緩和はまだしばらく私は粘り強く、続けるべき時期だと思っています。その2は、機動的な財政出動、例えばコロナ禍のように、急に新たな感染症が入ってきて、もうみんなが大変な状況になったりそういったときには、もう国はドンとしっかりと財政出動をしないといけない。3番目に申し上げていたのが危機管理投資と成長投資。ここはアベノミクスと全然違う部分だったんですけれども、いま日本が直面している問題、例えば災害がすごく多い。だからいまのうちにやっぱりしっかりと強靭化をしていかないといけない、これは大事な危機管理投資です。それから国内で必要な食料はちゃんと調達できる。そのための食料安全保障を確立するための投資。これも危機管理投資だし、いま日本の農業とか食品産業はたいへん世界で高い評価を受けているんで輸出も伸びるでしょうから、これをどんどん伸ばせば成長産業にもなります。税率をあげなくても税収が増える形、これを確立したい。これが私の政策です。」


――そして高市さんといえば、セキュリティ・クリアランス制度だと思います。これ悲願達成ですね。

高市さん

「1年9カ月かかりました、法律が成立するまで。これで日本の経済・技術分野の情報保全制度がしっかりとできた。これまでは防衛と外交と、それからテロリズムの防止と、それからスパイの防止。この4分野だけ特定秘密保護法がありましたが、経済・技術分野でも、日本はかなりきっちりとしたこの情報保全ができる国だと。セキュリティ・クリアランスのいわゆるクリアランス・ホルダー、ちゃんと信頼性調査を受けた人がその重要情報を扱うということになりますと、非常にビジネスチャンスが増えると思っています。」


 また国際情勢が複雑化する中、国の防衛についてはー。

高市さん

「やっぱり自分の国はしっかり自分で守れる体制を作っておかなければ、結果的に外交力も弱くなるんです。完全になめられるという状況になりますので防衛力の強化は必要です、基本的に。大事なのは、やっぱり自由で開かれたインド太平洋、これは安倍晋三元総理が最初に提唱されて世界の枠組みを作ってこられたものですけれども、あそこからアメリカ大統領が誰になってもアメリカを離脱させない、これは日本の責任、提唱者としての日本の責任だと思います。


それからやっぱりG7も巻き込んでいく。やっぱり大臣会合に行ってつくづく思ったんですけれども、ロシアはヨーロッパにとって近いのでたいへんな脅威だと思っている。ただ、いま日本にとってはロシア・北朝鮮・中国と一体になって非常に親密な関係を保っている。どの国も核を持っているということになると、とても私たちは怖いと思っているんだけども、そういった意識がしっかりと共有されているのかといったら、必ずしもそうではないかもしれない。だからしっかりとG7も巻き込む。国際連携の中で平和を守っていく、こういった取り組みもすごく大事だと思います。」

 最後に高市さんが自民党総裁、総理大臣になったら、奈良が日本がどう変わるのか聞きました。

高市さん

「日本は日本のどこに住んでいても安全に生活することができて、必要な福祉や医療を受けることができて、そして質の高い教育を受けることができて、働く場所がしっかりある、そういう強くて成長していく国になっていくことを目指しています。頑張ります。」

自民党総裁選は9月12日告示、27日投開票です。