桜井市立埋蔵文化財センター 企画展「実はこんなものがあります」
2025.01.07 18:47
- 桜井市立埋蔵文化財センターでは、保管され、日の目を見る機会が少ない遺物に光を当てた企画展が開かれています。
- 古墳時代の水田跡から見つかった、立体感豊かな人の足形に、位の高い人が顔を隠す権威の象徴とされる団扇形の木の道具。大小さまざまな遺物たちは当時の様子を伝えます。桜井市内では、これまでにおよそ900件の発掘調査が行われました。出土した多くの遺物は、復元や保存処理のあとセンターが保管していますが、紹介するものはごく一部といいます。
- 1回展示されたあと、倉庫に眠ったままというこちらの大きなパネルは、箸墓古墳にあった渡り堤の土の層をはぎ取ったもので、堤から水辺に向かい、なだらかなカーブで落ち込む様子がわかります。
- 会場には、展示する機会が少ない遺物のうち、センターの学芸員が担当した発掘調査や研究の成果から厳選した掘り出し物がおよそ70点並びます。これらの遺物から分かったことなど、当時の思い出も交えて振り返る企画展は、4月20日まで開かれています。