28日(木)

北部
南部

29日(金)

北部
南部
  • ただいま放送中
  • 13:30
  • 佐世保発!テレビショッピング
  • 次の番組
  • 13:59
  • 天気予報
奈良のニュース
奈良市埋蔵文化財調査センター 「亀甲形陶棺」展
2023.10.12 18:24

 奈良市で多く出土する特殊な焼き物の棺=陶棺を一堂に集めた特別展が、奈良市埋蔵文化財調査センターで開かれています。


 奈良市の北西部では、6世紀後半から7世紀中ごろにかけてみられる赤い粘土で焼いた棺=陶棺が数多く出土しています。

奈良市西大寺周辺で発掘された6世紀後半の陶棺は、最も古く大きいもののひとつと言われます。

カメの甲羅に似た蓋の形から、亀甲形陶棺とよばれ埴輪の技術を使って作られた模様がくっきりと残っています。


今回は、奈良市教育委員会の近年の発掘調査の成果を中心に、陶棺19点をはじめ副葬品などあわせて約150点の遺物が展示されており、時代ごとの変遷や陶棺を焼いたとみられる窯の遺跡の様子など様々な角度から陶棺に迫っています。


また副葬品をみると、当時の豪族などに比べやや質素なことや陶棺の作り方などから、埋葬された人物は、この時代に一帯で埴輪づくりに関わっていた土師氏ではないかと推測されています。 

奈良市が所蔵する陶棺の全容がわかるこの特別展は、12月1日まで開かれています。