日本三大山城の一つ 高取城の「鯱瓦」を復元 一般公開
2023.03.07 18:30
- 日本三大山城の一つに数えられる「高取城」。かつて城のやぐらに取り付けられていた鯱をかたどった瓦がこのほど復元され、現在、高取町内で展示されています。
- 高取町のリベルテホールに展示されているのは、かつて高取城のやぐらに取り付けられていた「鯱瓦」です。高取城は標高約600mの高取山に築かれた山城で、明治時代に城の大部分は取り壊されましたが、壮大な石垣は今もほぼ完全な姿で残っています。
- 今回、復元されたのは高さ約90センチと、約70センチの大小2つの鯱瓦で、欠けていた部分は樹脂で補われました。小さい方の鯱瓦には江戸時代にあたる「元禄8年」の文字が刻まれています。
- 押印の解説 高取町教育委員会 谷岡樹さんは
- 「口元には「土田吉兵衛」という押印がされていますので、大淀町の「土田」という所に住んでいた「吉兵衛」さんという方が製作したことが分かっています。」と話しました。
- 高取町教育委員会の谷岡樹さんによりますと、鯱瓦は廃城後、やぐらとともに田原本町の公民館などに移され、公民館の解体に伴って高取町に寄贈されたということです。
- 高取町教育委員会 谷岡樹さんは
- 「高取城の遺物を間近で見ていただける機会は貴重なので、これらを見て高取城へ理解を深めていただければと思います」と話しています。
- 鯱瓦は3月31日まで、高取町リベルテホールのエントランスに展示されます。