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奈良のニュース
４歳女児暴行死事件　県と橿原市 合同検証チーム来月立ち上げへ
2023.09.15 18:40

　橿原市で４歳の女の子が母親の交際相手から暴行を受け死亡したとされる事件で、県と橿原市は１０月に合同の検証チームを立ち上げると明らかにしました。


　この事件は、ことし６月、橿原市に住む田川星華ちゃん（４）が母親の交際相手から暴行を受けて死亡したとされるものです。警察は大阪府門真市の建設作業員・山下翔也容疑者（２７）を傷害致死の疑いで逮捕・送検しましたが、山下容疑者は容疑を否認しています。星華ちゃんについては２０２０年１０月以降、県の「高田こども家庭相談センター」に虐待の疑いで通告が３回寄せられていました。市はセンターから依頼を受け２回、母親に聞き取り調査を行いましたが、虐待ではなく事故と判断。交際相手や星華ちゃん本人から聞き取りは行っていませんでした。この事件を受けて１５日、山下知事は臨時の記者会見を開き、県と橿原市が共同で当時の対応に問題がなかったか第三者の目から調査・検証するチームを１０月１日に立ち上げると明らかにしました。


　チームは「奈良県子どもを虐待から守る審議会」で委員を務める東京通信大学名誉教授の才村純さんのほか４人の弁護士で構成されていて、橿原市や高田こども家庭相談センターなどに今後調査を行うということです。

山下知事

「（県と橿原市）双方が連携して対応にあたっていた訳で、双方の対応に問題があったのかなかったのかということを検証しなければなりません。県と市で共同設置して、それぞれの担当者に対して調査するのが適切かなと思います。」


　一方、橿原市も１４日開かれた市議会の厚生・文教常任委員会の連合審査会で、市長や副市長などの幹部職員で構成する市独自のチームを設置したと発表しました。このチームでは当時の市の対応など事実の洗い出しを行い、県と市の合同チームに情報を提供するとしています。


橿原市　亀田市長

「どういった対応をしてきたのかという整理をすでに始めていますが、どこに問題があったのかをしっかりと検証して再発防止策を作りたいと思っています。」


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