「奈良文書」採択から30周年 世界文化遺産の判断基準テーマに国際会議
2024.12.18 18:59
- 世界文化遺産とその判断基準をテーマにした国際会議が18日、奈良市で開かれました。
- 世界文化遺産の保護を巡っては、かつては西洋の石造建築物を中心に考えられていました。1994年に奈良市で開かれた国際会議で、いわゆる「奈良文書」が採択され木造建築にも広げられることになりました。この国際会議は、「奈良文書」の成果と課題について取り上げるものです。奈良文書の作成者の一人であるクリスティーナ・キャメロンさんは奈良文書の成果を「文化遺産を伝統や精神性などの無形のものにも広げ西洋にない新たな視点の扉を開いた」とした一方「文化遺産としての判断基準をより明確にしていくことが求められる」としました。
- 国際会議は、19日も開かれ世界の国宝クラスの文化遺産の再建に焦点を当て各国の文化遺産の判断基準について議論します。